筋膜リリースダイエットの効果とやり方!
新しいダイエットの常識として、今、注目されているのが筋膜リリース(はがし)です。
少し前に肩甲骨はがしが流行しましたが、ここ最近ダイエット業界ではこの「はがし」というキーワードが定番化しています。
とは言え、筋膜リリースなんて初めて聞いたという方もまだまだ多いでしょう。
そこで今回は、筋膜リリースダイエットについて調べてみました。
筋膜リリース(はがし)のやり方やその効果についてご紹介していますので、色々なダイエットを試してみてもなかなか痩せられない・・という方はぜひ、この筋膜はがしダイエットに挑戦してみてはいかがですか?
筋膜って何?
筋膜とは、筋肉や骨、内蔵などを包む網状の薄い膜のことを言います。
体内のこれらの部位が、位置がずれることなくそこに収まっているのは、筋膜があるからこそ。
もし筋膜がなければ、自身の重みや重力によって下に下にと下がってしまうところを、筋膜が文字通り膜を張ることでそれを阻止してくれているのです。
筋膜が固まったりこわばったりした時の体への弊害は?
そのため、筋膜が固まったりこわばったり、ねじ曲がってしまうと、体に歪みが生じしてしまいます。
本来あるべきところに収まることができなくなるため、血管を圧迫して血流を滞らせ、代謝が低下して太りやすい体になってしまうと言われています。
さらにこの筋膜、困ったことに長時間同じ体勢を続けたり、負担がかかると固まりやすい性質なので、現代人は筋膜が固くなった状態の人が多いと言われているのです。
筋膜リリースとは?
筋膜リリースとは、凝り固まり、ねじれてしまった筋膜を元の状態に戻すことを言います。
筋膜は、上記のような長時間同じ体勢でいたり、体の一部に負担が掛かっている状態以外にも、冷えやストレス、疲労、筋肉の使い過ぎなどでも起こりますが、その状態を放っておくのは太りやすい体を作ってしまう原因の一つと考えられています。
このような状態を解消するには、筋膜の歪みなどを直すためのストレッチが効果的と言われており、その方法を筋膜はがし(リリース)と呼んでいます。
筋膜リリースの効果
筋膜リリース(はがし)を行うことで、筋膜のコリや歪みが解消されると、血液の流れがよくなることから代謝が上がり、痩せやすい体になると言われています。
また、血行不良によって起こる肩こりや腰痛、冷え、むくみなどの解消にも繋がります。
さらに、筋膜によって抑えられていた筋肉の可動域が広がるため、トレーニング効果やパフォーマンスの向上、怪我の防止、疲労回復のスピードがアップするなど、ダイエットだけではなく運動を行う上でもとても有効に作用します。
なぜ、筋膜リリースでダイエットできるのか?
血液には酸素や栄養が含まれており、全身を流れることで細胞を活性化するという大きな役割があります。
そのため、血行不良が起こると細胞に酸素や栄養が行き届きにくくなり、代謝が低下してしまいます。
また、血液は酸素や栄養を運ぶだけではなく、そこで二酸化炭素や老廃物を受け取り、心臓へと持ち帰る役割もあります。
血液の流れが滞ると、この働きも阻害されるため、老廃物が溜まり、むくみやセルライトの原因となってしまいます。
このようなことから、筋膜のコリや歪みを解消することで血液の流れがよくなると、全身の細胞に酸素や栄養が届くようになって代謝がアップしたり、老廃物の排出が促進されてむくみや脂肪の蓄積が改善されるといった効果が期待でき、ダイエットに役立つと考えられています。
筋膜リリースダイエットのやり方
筋膜の解しがダイエットにおいて重要であることがわかったところで、ここでは具体的な筋膜リリースの方法をご紹介したいと思います。

背中の筋膜リリース
1.ストレッチポールを用意します。
2.床に横向きに寝そべり、下になった方の脇腹にストレッチポールを置きます。
3.上の腕は後頭部に軽くあて、そこから背中にストレッチポールをあてながら胸を開いて仰向けになります。
4.ストレッチポールにあたる脇腹の位置をずらしながら、胸を開く、元に戻るを繰り返します。
5.反対側も同じように行いましょう。
肩甲骨まわりの筋膜リリース
1.テニスボールを2つ用意し、ガムテープなどでくっつけます。これとは別に、少し大きめのやわらかいボールも用意しておきましょう。
2.床にテニスボールを横向きに置き、膝でボールを挟むようにして仰向けになります。この時、テニスボールは肩甲骨と背骨の間にくるようにしましょう。
3.ボールを挟んだまま膝を立て、両手を真上に伸ばしたら、両手を交互に上下に動かします。
お尻の筋膜リリース
1.床に座り、膝を立てた下にストレッチポールを横向きに置き、片足を反対の太ももに載せます。
2.足を載せた方のお尻の下でストレッチポールに乗るように体を持ち上げたら、お尻を前後に動かしてストレッチポールを転がします。
3.反対側も同様に行いましょう。
太もも裏の筋膜リリース
1.膝を立てた下になるように床をストレッチポールに横向きに置いたら、肘を床について仰向けになります。
2.片足のももの裏にストレッチポールがくるように調整したら、もう片足はその足の上に置き、足先を床から離します。
3.その状態で体を前後に動かし、ももの裏でストレッチポールを転がすようにします。
4.反対側も同様に行いましょう。
内ももの筋膜リリース
1.床にストレッチポールを置き、同じ向きになってうつ伏せになります。
2.ストレッチボールに近い方の足のももを、ストレッチポールに載せ、両肘を床につきます。
3.体を左右に動かしながら、内ももに沿ってストレッチポールを動かします。
4.反対の足も同様に行いましょう。
ふくらはぎの筋膜リリース
1.床に座り、片足をストレッチポールの上に乗せます。片方の足はその上に組むように乗せましょう。
2.足を左右にひねりながら、ふくらはぎに負荷をかけ、ストレッチポールのあたる位置をずらしながら繰り返し行います。
3.反対側の足も同様に行いましょう。
「ためしてガッテン」流の筋膜リリースのやり方は?
1.椅子に座り、右手を体のやや後方に向け(指先から床に潜り込むイメージ)、あごを引いて首を左に倒したら、左手で右肩を押さえます。
2.そこから左耳を肩よりも前に出すように首を回し、その状態を20~90秒キープしましょう。
3.首を傾けたまま、今度は鼻を左肩に近付けるようにします。これも20~90秒キープしましょう。
4.反対側も同様に行いましょう。
「金スマ」で紹介された筋膜リリースのやり方は?
1.右手を頭の上に、左手を背中に回して肘を90度に曲げたら、肘を90度に保ったまま反時計周りに動かし、そのまま90秒キープします。
2.右足を左足の前で交差し、体の右側を伸ばしたまま、20秒ほどキープします。
3.さらにその状態で首を回して鼻を肩に近付け、20秒キープします。
まとめ
色々なダイエットに挑戦しても思うような成果が得られない場合は、筋膜のコリや歪みが原因で代謝が落ちている可能性があります。
特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる方や、スマホやパソコンの使用時間が多い方は、筋膜に大きな負担が掛かっているかも知れないので、意識して筋膜リリースを行ってみましょう。
また、筋膜リリースはダイエット以外にも姿勢の矯正など、見た目の変化にも効果があるため、ぜひ毎日の習慣にして筋膜のコリや歪みを解消してみましょう。
コメント