ダイエットするなら運動は1日おきがいい?
「ダイエットするなら運動は毎日しなきゃ!」
このように思っている人は多いと思いますが、実はダイエット効果を高めるなら、運動は1日おきがよいと言われています。
毎日運動すればその分カロリーを消費して痩せやすくなるはずですが、どうして運動は毎日ではない方がよいのでしょうか。
ダイエット目的で運動を毎日するのはよくない?
ダイエットのために毎日運動をすれば、その分カロリーが消費されるし、筋肉が増えて基礎代謝も上がるのでよいことのような気がしますよね。
しかし、むしろ毎日運動をするのはNGと言われています。
それはどうしてなのでしょうか。
疲労が蓄積する
毎日運動をすると体を休めるタイミングがなく、疲労がどんどん溜まっていってしまいます。
疲労の蓄積はダイエットにとって様々なデメリットがあり、筋肉が固くなって血行不良が起こして新陳代謝が低下して太りやすくなったり、老廃物が溜まることでむくみが生じやすくなります。
また、疲れた状態で運動をすると集中力が切れて、思わぬ怪我の原因になることがあります。
筋肉が増えない
筋トレをして筋肉が増えるという言葉は正確には間違いで、筋トレをした後に休むことで筋肉は増えるのが正解になります。
筋トレで筋肉が壊れると、休んでいる間に壊れた筋肉を修復する『超回復』が起こります。
超回復では元の筋肉に戻すとまた同じ刺激で壊れてしまうことから、元よりも強くて太い筋肉へと修復するため、筋トレによって筋肉量が増えていきます。
つまり、いくら筋トレをしても体を休めなければ超回復が起こらないため、筋肉量を増やすことができないのです。
刺激に慣れてしまう
毎日運動を行うと、体はその刺激に慣れてしまい、思うように筋肉が増えなかったり、脂肪の燃焼が促されなくなります。
ストレスが溜まる
ダイエット目的で毎日運動を行うことは、よほど運動好きな人ではない限りストレスになってしまいます。
ストレスを抱えながら運動をしても、パフォーマンスが低下して怪我の原因となってしまうため、適度に体を動かすのが心地よいと思える状況を作ることがとても大切になります。
1日おきに運動するならどんな運動がいい?
運動と一口に言っても、無酸素運動と有酸素運動の2種類があります。
無酸素運動は一切酸素を吸わずに行う運動という意味ではなく、有酸素運動に比べて酸素の取り込む量が少なく、なおかつエネルギーを生み出すのに酸素を使わない(体内の糖を使います)ものを言います。
ここでは、無酸素運動、有酸素運動のそれぞれの代表的な運動をご紹介します。
無酸素運動
無酸素運動は、筋トレや短距離走、ウェイトリフティング、投てき、相撲といった、短時間で強い負荷を筋肉にかける、運動強度の高い運動になります。
特に筋トレは、ダイエットで行う運動としておススメです。
筋トレは体の部位を替えて重点的にトレーニングを行えるため、1日おきにすることで疲労の蓄積や怪我を予防することができます。
有酸素運動
有酸素運動は酸素を使ってエネルギーを消費する運動で、脂肪燃焼作用が期待できるものです。
ウォーキングやジョギング、水泳、エアロビクス、サイクリングなど、身近に感じる運動が多く、ダイエットだけではなく健康維持のために行っている方も多いですが、種類によって運動強度に違いがあります。
注意したいのは、例えばジョギングの場合、しっかりと呼吸をしながら走っていれば有酸素運動になりますが、息が上がって上手く呼吸ができなくなってしまうと無酸素運動になってしまいます。
1日おきに運動をする効果やメリットとデメリット
メリット
1日おきに運動を行うことで、体がしっかりと休息を取る事ができ、オーバーワークによる怪我を予防することができます。
また、毎日運動をするとなるとストレスに感じたり、疲れがとれずに憂鬱な気分になってしまいますが、「今日頑張れば明日は休み」「今日はゆっくり休んだから明日は頑張ろう」と気持ちの切り替えも行いやすいです。
ダイエットは数日、1週間で終わるものではないので、ストレスを少なく続けられることは大きなメリットと言えるでしょう。
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デメリット
1日おきに運動をするデメリットとしては、毎日運動をするよりも消費カロリーが少なくなってしまうことです。
消費カロリーだけを見れば、毎日運動するのと1日おきに運動するのでは、1日おきに運動する方が倍の時間が必要になります。
ダイエット目的の運動にオススメの時間帯は?
ダイエットで運動を行う場合、運動をする時間帯は特に気にしなくてよいのか気になりますよね。
もし、運動に向いている時間帯があれば、効果を高めるためにその時間帯に運動をしたいという方も多いでしょう。
結論から言うと、ダイエットのために運動をするなら朝、もしくは夕方に行うのがおススメです。
朝はそれまで寝ている間に優位となっていた副交感神経から、交感神経に切り替わるタイミングです。
この時に運動を行うことで交感神経への刺激になり、血行促進や基礎代謝のアップが期待できます。
さらに嬉しいのは、朝にしっかりと交換神経へのスイッチが入ると、その効果が1日中持続するということ。
つまり、朝に運動をするとその日1日痩せやすい状態を維持できるのです。
ただし、朝起きてすぐに運動を始めると血圧が急激に上がったり、空腹が原因で体調不良を引き起こすことがあるので、朝食前であれば軽くお腹に溜まるものを食べて少し時間を置いてから、運動を始めるようにして下さい。
一方の夕方は、1日の中で最も脂肪燃焼作用が高くなることから、それに合わせて運動を行うことで効果を高めることができると言われています。
先ほど解説した通り運動には2種類がありますが、夕方は脂肪燃焼作用が期待できるので、有酸素運動を行うとより効率よく痩せられると言われています。
1日の運動した方がいい時間はどのくらい?
有酸素運動で脂肪がエネルギーとして燃焼されるようになるには、最低でも15~20分以上運動を行う必要があると言われています。
とは言え、15分を過ぎてすぐに止めてしまっても、脂肪はほとんど燃焼されずに終わってしまうので、目安としては30分~1時間程度と考えるのがよいのではないでしょうか。
また、有酸素運動でも30分を超えると筋肉への負荷が大きくなるので、筋トレの効果も期待できると言われています。
ダイエットの目的や期間によっても設定時間は異なりますが、やはり30分~1時間を目安にするのがよいと思います。
なお、30分~1時間の運動は必ず一回で行う必要はなく、運動に使える時間がまとまって取れない場合は、15~20分の運動をこまめに行っても構わないそうです。
まとめ
ダイエットで運動をする時は、毎日行うよりも1日おきの方が心身の負担が少なくなり、ストレスを抑えてダイエットを続けることができます。
ダイエットを始めるとすぐに目に見える成果が欲しくなり、つい毎日運動を頑張ってしまいがちですが、そのようなダイエット方法は疲労が溜まって怪我をしたり、ストレスの反動で暴飲暴食をしてしまいやすくなります。
1日おきの運動は一見すると遠回りのように思えるかも知れませんが、実はダイエットを成功させる近道となります。
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