緑茶カテキンで本当に痩せるの?摂取時の注意点は?
緑茶は、昔から日本人にとって馴染みのある飲料ですが、元は中国から伝わり、庶民に広がったのは江戸時代と言われています。
また近年、緑茶は健康によい飲料として世界的にブームになっており、和食と共に注目を浴びています。
緑茶が健康によいと言われる理由には、緑茶に含まれる緑茶カテキンが含まれているからと言われていますが、ではなぜ緑茶カテキンは体によいのでしょうか。
さらに、緑茶カテキンはダイエットにも効果があると言われており、緑茶カテキンダイエットは人気のあるダイエット方法として知られています。
この緑茶カテキンダイエットは、元々ダイエットへの興味が強い女性だけではなく、これまでダイエットにはあまり興味がないと言われていた男性にも支持を得ています。
そこで今回は、緑茶カテキンダイエットについて詳しく調べてみました。
どうして緑茶カテキンがダイエットに効果があるのか、緑茶カテキンダイエットの正しい方法などをご紹介したいと思います。
緑茶のカテキンにダイエットの効果はあるの?
カテキンには、血糖値を緩やかにする効果だけではなく、体脂肪を減らし、糖や脂質の吸収を抑える効果もあると言われています。
また、毎日の食生活の中で飲料を緑茶に変えるだけなので、ダイエットの初心者にも向いている方法だと思います。
ですが実際には、緑茶だけを飲んで半年後に10kg以上痩せられるというわけではなさそうです。
あくまでも糖質や脂質の分解を促進する働きがあるというだけなので、理想の体型を目指すにはやはり運動は欠かせないでしょう。
しかし、緑茶カテキンの働きにより脂肪の吸収を抑え、糖質や脂質をエネルギーに変えやすい状態にしているので、そこに運動を取り入れることで効率よくダイエットを行うことは可能と言えます。
また、運動を全くしない場合でも体脂肪や体重が減るということはあるようです。
これは、それまで糖分の含まれる飲料を飲んでいたのが、カロリーゼロの緑茶に変えることで一日の摂取カロリーが減らせるからだと考えられています。
コレステロールの吸引抑制や低下作用にも効果的!
緑茶をよく飲む人はコレステロールの値が低いと言うのは、比較的前から一般的に知られていたことでしたが、その理由にはこれまで、カテキン(エピガロカテキンガレート)がコレステロールと結合することで吸収を妨げているという説が有力視されていました。
しかし、東北大学大学院と静岡県立大学院の共同研究により、カテキンはリン脂質のホスファチジルコリンと結合するという新たな説が提示されています。
コレステロールはそのままでは水に溶けないため、親水性のある胆汁性ミセルという微細粒子を形成するのですが、ホスファチジルコリンとカテキンが結合することで、胆汁性ミセルにコレステロールが溶けて吸収されるのを妨げるとされています。
しかも、コレステロールの中でも悪玉コレステロールのみにこの作用が働き、善玉コレステロールには影響しないため、体に必要なコレステロールの吸収が阻害されることはないと考えられています。
緑茶カテキンダイエットのやり方
緑茶カテキンダイエットの方法は至って簡単。
毎日500mg程度の緑茶を摂取するだけでよいのです。
とは言え、湯飲み茶碗一杯分に含まれる緑茶カテキンの量は50mgほどと言われているので、500mgを摂るには単純に10杯ほど飲む必要があります。
10杯はさすがに・・という方は、緑茶カテキンが高濃度含まれているサプリメントや、特定保健用食品に指定されているカテキン飲料などを利用するのもよいかも知れません。
また、緑茶を飲むタイミングですが、より効果が得られるのは食前・食中・食後、それと運動の前・中・後と言われています。
食事に合わせて飲むのは血糖値の上昇を防ぐためで、運動に合わせて飲むのは脂肪の分解が促進されるので効率よく脂肪を燃焼させることができるからです。
摂取時の注意点は?
緑茶にはカテキンと共にカフェインも多く含まれているため、カフェイン過敏症やカフェイン中毒症になる可能性があります。
カフェイン過敏症とは、カフェインを摂取することで動悸やめまい、吐き気、悪心などが起こるもので、カフェイン中毒症は胃痛や胸やけの消化器症状や、落ち着きがなくなる、不安感などがあり重症化すると幻覚や幻聴などが起こる場合があります。
さらに、カテキンは鉄分を結びついて吸収を阻害する働きがあることから、元々貧血気味の方や妊婦さんなどは摂取量を考慮する必要があります。
緑茶カテキンで痩せた口コミや体験談は?
・緑茶カテキンを飲んで1ヵ月で3㎏減りました。同時に食事制限とウォーキングもしていますが、緑茶カテキンを飲まないでダイエットをするより、効果が早く出る気がします。
・緑茶カテキン入りのお茶を飲み続けて、悪玉コレステロールの値が減りました。ダイエット効果はまだですが、体に効いている感じがあるのでこれからに期待しています。
・食事制限も兼ねていますが、1ヵ月半で4㎏痩せました。運動はしていないので緑茶カテキンの効果も十分にあると思います。
・緑茶カテキンを飲むようになってから便秘が解消されて、体重も2㎏落ちました。2㎏くらいなら大したことないと思っていましたが、周囲からは「痩せた?」とよく聞かれるので、見た目の変化も大きいのだと思います。
ダイエット茶
⚫︎ウーロン茶
外食などで揚げ物を食べるような時に飲むことで脂肪分の吸収を抑えることができます。黒ウーロン茶なら、さらに効果大です。⚫︎緑茶
カテキンが豊富に含まれているので、内脂肪を燃焼する効果があります。そして飲む時は温かい方がオススメです♪
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脂肪吸引の抑制や体脂肪低下にも作用するって本当?
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶の渋味の元となっている成分です。
お茶には緑茶以外にも、烏龍茶やほうじ茶などがありますが、お茶全般に含まれている苦味成分はタンニンというポリフェノールで総称されます。
その中でもカテキンは、緑茶に多く含まれるタンニンの一種となります。
近年、このカテキン(緑茶カテキン)が健康やダイエットによいとして注目を集め、一般的なお茶よりもカテキンの含有量が多い飲料が数多く販売されるようになっています。
このような高カテキン飲料をスーパーやコンビニなどで見掛けたことがある、という人も多いと思いますが、一方で「どうしてカテキンが多いとダイエットによいの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
カテキンには、食事で摂取した脂肪の分解や吸収を妨げる働きがあるため、脂肪の蓄積の抑制や体脂肪を減らす効果があると言われています。
食事をすると小腸において脂肪の吸収が行われますが、その際に働くのがリパーゼという消化酵素です。
カテキンにはこのリパーゼの働きを抑制する作用があるため、結果として脂肪の吸収が抑えられるというわけです。
なお、カテキンには8種類あるのですが、その中でも体脂肪低下効果があるのはガレート型という種類のみになっています。
ダイエット以外の効果は何?
緑茶カテキンは、ダイエット以外にも様々な効能や効果があります。
中でも、緑茶カテキンには強力な抗酸化作用があると言われ、緑茶を毎日飲む方はガンになるリスクが少ないと言われています。
また、抗酸化作用はガン以外の病気の発症を防ぐ働きもあります。
抗酸化とはそもそも酸化を抗う(あらがう)という意味で、活性酸素を除去することにより病気の発生を防いでくれるのです。
抗酸化作用のある成分は緑茶カテキン以外には、ビタミンEやビタミンCが有名ですが、緑茶カテキンの抗酸化作用はビタミンEの50倍とも言われています。
そもそも緑茶のカテキンとは?
緑茶を飲むと、お茶の葉の芳醇な香りと共に独特の渋味が口の中に広がりますよね。
この渋味の正体が「カテキン」です。
カテキンはポリフェノールの一種で、タンニンという緑茶の渋みの主成分となっています。
しかし、カテキンが凄いのは香りや味だけではありません。
昔から寿司屋では「あがり」と言って、生の貝や魚を食べた後に緑茶を出していましたが、これはカテキンには殺菌効果があるからと言われています。
また、食中毒の原因とされる腸炎ビブリオ菌や黄色ブドウ球菌は緑茶を飲むことで死滅すると言われており、昔から食中毒予防に緑茶は欠かせない飲料だったのです。
さらに、近年の研究では、カテキンには生活習慣病の原因であるコレステロールを抑える効果や血糖値の上昇を緩やかにする効果、感染症や虫歯を予防する効果が認められています。
カテキンの量が多いお茶は何?
カテキンは、ポリフェノールの一種で優れた抗酸化作用があるため、老化や病気の予防にとよいと言われている成分です。
日本人にとって馴染み深いお茶の渋味の元となる成分でもあるので、ポリフェノールの種類はよく知らなくてもカテキンは聞いたことがあると言う人も多いでしょう。
最近はカテキンを多く含んだトクホ商品が販売されているため、意識的にカテキンを摂取している人もいると思いますが、前述した通りお茶に多く含まれる成分のため、お茶を飲むことでカテキンを摂ることは可能となっています。
とは言え、お茶は種類が多いため、どのお茶にどれくらいカテキンが入っているのか気になりますよね。
わざわざトクホを選んで買わないまでも、普段飲んでいるお茶を飲む時にちょっと意識することで、カテキンの摂取量を増やすことができるなら、やってみたいと思う方は多いはずです。
そこでここでは、一般的によく飲まれているお茶のカテキン含有量を順に並べてみました。
①煎茶
②玉露
③番茶
④紅茶
⑤ほうじ茶
⑥ウーロン茶
カテキンは日によく当たっているお茶の方が多く含まれるため、高級茶葉である玉露よりも一般的によく飲まれている煎茶の方が含有量が多くなります。
また、紅茶やウーロン茶はカテキンの含有量は減るものの、カテキンと作用の似たポリフェノールの含有量が多いため、総合すると緑茶とそこまで効果が変わらなく得ることができるとするデータもあります。
また、ほうじ茶はお茶の中ではカテキンの量は少な目ですが、カフェインも少ないため、カフェインの摂り過ぎが気になる方がカテキンを摂りたい場合にお勧めなお茶と言えます。
まとめ
日本人は昔から、食事中や食後に緑茶を飲む習慣がありましたが、それが血糖値の上昇と関係しているなど知る由もない時代から行われていたということに驚いてしまいます。
体が緑茶をよいものとして求めていた、ということになるのではないでしょうか。
最近の若い世代は緑茶を飲まない方も多いようですが、日本古来の素晴らしい飲み物である緑茶を是非飲んで、健康で美しい体を手に入れましょう。
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